プログラミングと哲学の書店

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ご覧いただきありがとうございます!棚主のらこらこです。

この棚のコンセプトは「プログラミング×哲学」です。 主にプログラミング(ソフトウェア開発)にかかわる方におすすめしたい、新たな視点が得られるような本を並べています。

以下、販売している書籍の推しポイントを紹介しています。棚の在庫状況によってはすでに売り切れている可能性もあります。


ルールズ・オブ・プログラミング

https://www.oreilly.co.jp//books/9784814400416/

こんな内容です

こんな方におすすめです

推しポイント

この本は一冊で三度おいしい読み方ができます。

まずは、机上の空論ではなく、実際のチームで機能している開発ルールの事例集として「勉強になる」本です。

そして、書かれているルールが自分に合わないと思っても、その違和感をもとに読者が自分なりのルールづくりを考えるための叩き台として「役に立つ」本でもあります。

最後に、あまり馴染みのないゲーム開発現場での苦労や工夫を追体験できるエッセイのような「おもしろい」本でもあります。

この本はこれからのソフトウェア開発者にとって新しい古典になるだろうと思わせます。噛めば噛むほど味が出ること間違いなしです。


あなたのチームは、機能してますか?

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798103686

こんな内容です

こんな方におすすめです

推しポイント

この本は「ビジネスフィクション」と呼ばれるジャンルの本で、架空の企業を題材にした物語を通じて、ビジネスの現場で起きる問題とその解決方法を提示するものです。物語なので、ただ知識として読むよりも臨場感とリアリティがあります。現実のチームのことを思い浮かべて胃が痛くなるかもしれません。

『あなたのチームは、機能してますか?』が題材にするのはCEOや役員などからなる経営チームですが、機能するチーム作りについて得られる示唆はどんな規模・種類のチームにも当てはまる、普遍的なものです。

この本で挙げられる5つの機能不全「信頼の欠如」「衝突への恐怖」「責任感の不足」「説明責任の回避」「結果への無関心」。このうち一つでも心当たりがあればぜひ読んでみてほしいです。


はじめての哲学的思考

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480689818/

こんな内容です

こんな方におすすめです

推しポイント

教育学者でもある苫野一徳さんは、やさしい言葉で哲学のエッセンスを込めた本を書いてくれる稀有な哲学者です。中高生向けに書かれた『未来のきみを変える読書術』(ちくまQブックス)も本書と並んでおすすめしたい一冊です。

『はじめての哲学的思考』の主題は、問いの立て方、そして対話のつくり方です。哲学者たちが本質について考えるとき、どのような「思考の落とし穴」に気をつけているのか。「一般化のワナ」と「問い方のマジック」についての解説は、わたしたちが日頃の問いを立てるときにも役に立ちます。

哲学になんとなく興味があるけども、いきなり本格的な本を読むのは抵抗があるという人にはぜひともこの本を手にとって、哲学者の世界をチラ見していただきたいです。


対話をデザインする

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480072290/

こんな内容です

こんな方におすすめです

推しポイント

この本のテーマは、対話とは何を伝えるためにあるのか、対話にとってもっとも重要なことは何なのかという問いです。対話の場における上手な話し方といったテクニックではなく、むしろ「何を話すのか」という点にフォーカスし、他者と対話する価値のある「私のテーマ」をどのように見つけるかというのが重要な問いになっています。

他者との対話の重要性がいろんな文脈で叫ばれる世の中ですが、コミュニケーションスキルをどれだけ学んでも「何を話せばいいかわからない・特に対話したいことが見つからない」という人にこそ読んでほしい一冊です。


会話を哲学する

https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334046224

こんな内容です

こんな方におすすめです

推しポイント

この本の前半では、一見すると不思議な会話を題材に、会話の「おもしろさ」をテーマに哲学が進行します。この部分だけでもフィクション作品を味わう感度を高められるでしょう。

しかしおそらく、三木那由他さんの問題意識がありありと表れているのは後半です。会話は常に良いものとは限らず、人を傷つけることがあります。特に公共の場において、社会的な複雑な関係のなかで行われる会話という営みに、私たちはどのようにかかわっていくべきかということを考えさせられます。


「対話と決断」で成果を生む話し合いの作法